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EM Records / Japan / Japan / EM1195LP
Media: New
Jacket: New
<コンディションについて - about condtion>
Young-GプロデュースでEM Recordsからリリースした前作『New Luk Thung』も話題となったタイ人ラッパー、JUU4Eによる新作。アジア的なオリエンタル・サウンドとヒップホップ、トラップが混ざり合った折衷ヒップホップ推薦盤。以下インフォメーションです。
HIP HOP のグローバルとは?ローカルとは?ハイプまみれの<馬鹿世界>を塗り替えるタイの異能ラッパー、JUU4E の新作は21 世紀の汎アジアン・ミュージック希望の灯であり、世界に向けて放たれた黒船だ。いや、白昼堂々来るのが黒船ならば、本作は夜を縫って海を渡り<新しいヤバいもの>を運んでくる密貿易の小型船だ。 米発祥のTRAP ビートは世界の共通言語となってレプリカを生み続け、各国のラッパー達はSNS 上のハイプを駆使し一発のバズからマネタイズを目論む中、ひたすら自分のローカルを力強く表明しオリジナルなHIP HOP を作り出し続けているのがJUU4E だ。前作『New Luk Thung』(2019) ではYoung-G プロデュースの元、タイの雑食ゲットー歌謡、ルークトゥンとHIP HOP を折衷し、最新のHIP HOP であると同時に最新のルークトゥンでもあるという傑作をぶちあげ、タイの権威あるRIN (Rap is Now) の年間ベストにノミネートされ内外に衝撃を与えた。 本作は全てJUU4Eのセルフ・プロデュースで、ミキシングをYoung-G が担当。タイ日英語リリックと伸縮自在なフロー、前作よりダビーに煮詰められたトラックは、HIP HOP / TRAP を咀嚼し、完全に自分のものとした前作同様だが、特筆すべきは強く<アジア>をレペゼンしている意思が感じられる点だ。マレーシア音楽の影響を受けたタイ南部の舞踊芸能ロン・ゲン、日本民謡、そして彼が幼い頃から慣れ親しんできたテレサ・テンの曲を引用しているが、JUU4E の地肉となってアウトプットされたそれらは、見せかけのグローバルやエキゾチシズム、また現在のアジアのHIP HOPに悪気なく横行するセルフ・オリエンタリズムを軽々と一刀両断する。 もしあなたがアジアのHIP HOP 熱いよね〜とネットに氾濫する情報をかじって本作に触れたなら僥倖。馬鹿な世界に真っ向から挑むリリックと、圧倒的な自由さでぶちかまされるサウンドに叩きのめされて是非とも馬鹿になって欲しい。
01: どこかへ行きたい (skit)
02: おはようござい麻す
03: ネチズン星
04: 保存と開発
05: 酔ってるのは誰?
06: チャス!(はっきり言うぜ)
07: あなたの心へのメッセージ
08: ホメオパシー (skit)
09: 膝の傷跡
10: 心の宇宙
11: 緑色植物の論理
12: 山小屋のリズム
13: 一服しにお入り下さい
14: トンブリー丼
15: 天使よ、どうかお慈悲を
16: 良い旅を (skit)
#hiphop #bass
UPDATED: 2021.03.28